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代表的な疾患

代表的な疾患

足・股・膝の代表的な
疾患について紹介します。

外反母趾

足の親指が人差し指の方に曲がり、付け根の関節が突き出した部分に痛みを生じます。突き出した部分が靴に当たり、炎症を起こすと痛みがひどくなります。
幅が狭く、つま先が細い靴を履くことで、親指の付け根が圧迫されて変形します。親指が人差し指より長い、偏平足などの場合は外反母趾になりやすいとされ、中年になると肥満や筋力低下にも影響します。

偏平足

内側のくるぶし下部が腫れて痛みが生じます。変形が進むとつま先立ちがしにくくなり、さらに進行すると歩行障害につながることもあります。幼児期から残る偏平足の場合、痛みはありません。
足はアーチ構造で体重を支えていますが、内側のくるぶし下部にありアーチを吊り上げる働きの後脛骨筋の腱が、加齢や体重の負荷による変性で断裂してしまうことで偏平足になります。

変形性膝関節症

歩行時に膝の痛みを生じます。
初期は動作開始時に痛むことが多く、中期には正座や階段の昇降が困難になり、末期は安静時も痛みがとれません。変形して膝が伸びず、歩行が困難になってしまいます。
そして、老化により関節軟骨の弾力性が失われ、すり減って、関節が変形します。骨折、靱帯・半月板損傷などの外傷、化膿性関節炎の後遺症などにより、発症することもあります。

変形性股関節症

立ち上がる動作や歩き初めの動作で足の付け根が痛みます。進行するにつれて痛みは強くなり、持続痛、夜間痛へと変化していきます。機能障害も伴うため、日常生活における作業や歩行に支障をきたします。
股関節の軟骨がすり減り、骨や関節が変形する病気で、明確な原因がなく発症する一次性と、疾病や外傷が原因で発症する二次性に分けられます。日本人は二次性が大半で、先天性股関節脱臼と臼蓋形成不全による場合がほとんどです。中高年女性の発症が多いのが特徴です。

変形性足関節症

足関節に痛みが生じ、歩行時に強く痛みます。進行すると、足関節が内反(内側に傾く)や外反(外側に傾く)することもあります。
足関節の軟骨がすり減り、骨や関節が変形する病気です。足関節周辺の骨折、感染性足関節炎に伴って発症します。関節がすり減っているうえに体重がかかるため、激しい疼痛を伴います。

足底腱膜炎

かかと部分に痛みが出やすく、土踏まずが痛むこともあります。
アーチ状の土踏まずを保持する足底腱膜は、荷重時にスプリングのようにショックを吸収する役割があります。マラソンや長時間の立ち仕事などにより、繰り返し足底腱膜に負荷がかかると、炎症や小さな断裂が起こり、痛みが生じます。加齢による筋力の低下、体重の増加が原因となることもあります。

こむら返り

運動中や就寝中に突然、強い痛みを伴い、足がつま先立ちのような形をとります。症状は数分でおさまります。
ふくらはぎ(こむら)の筋肉が異常に収縮して起こる痙攣(けいれん)で、足の裏や指、太もも、胸などさまざまな場所で発生します。スポーツで汗をかいたとき、妊娠中でカルシウムが不足したときなど、神経や筋肉が刺激を受けやすい状態だと異常収縮が起こりやすいといわれています。